秋、風は少女に恋をした


叶わぬ想いを  のせて流れ落ちた涙
あたしの頬を濡らす
少し乾いた  秋風が頬を掠め
涙を攫っていく

電車の窓ガラスに映っていた  自分の姿を消したい
このままじゃ寂しさに  負けそうだから
背筋を伸ばして強がる

朱に染まった空  手のひらで仰ぎながら
君のことだけを想う
見慣れた景色が  違って見えるのは何故?
あの日のことを思い出す

いつもの通り道が  落ち葉で埋まる
秋色の空と道を
目に焼き付けたらもう前を向いて  真っ直ぐに歩き始める

季節をめぐる  風を感じて
暖かな夢を  胸に刻もう
その夢の中で  あたしはいつも
朽ちることのない  真実を見る

咲けなかった花  まだ輝きは失くさない
大事に育てるから
想いを包んだ秋風が君の元へ  いつか吹くことを願う

あたしを包む  風を感じた
柔らかな想い  抱きしめながら
沈んでいく夕陽は  影を作って
一人じゃないことを  気付かせてくれた

季節はめぐって  あたしはここにいて
君との思い出を  思い出してる
空に向かって  声響かせた
立ち止まらずに  冬が来る



Lyric:よこー  Music:はらだ

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