くすんだ色した空の下  あたしは俯きがちに歩く
脇にある草から雫が滴り  空は泣き始めた
傘さして立ち竦んでいて  いつの間にかあたしも泣いていて
涙流す緑を見つめながら  歩き始めた

傘に溜まった大粒の涙が  しとしと落ちて下で溶ける
二人の涙が次第に混ざって  水溜まり

来ない電波を気にして  濡れるのも気にせず携帯を開く
あたしが動く度にぽたぽた雫が落ちる
見慣れた雨と思ってた  でも少しずつ違っていた
こんな優しい雨もあると知った

いつもの道が違って見える  上から押されるような感覚
そして内からこみ上げるような感覚  重い荷物背負っているような

手の横の空気を掴む  掴んだ感覚はない
雨の匂いを吸い込んで  あたしは走った

雨に濡れてもいいと  気にせず水溜まりはじく
その飛んだ雫はやがて昇っていく
知らない間に見つけた  心の小さな花に
水をあげてあたしは生きている



Lyric&Music:はらだ

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