春、風は少女に恋をした


桜舞う頃  あたしはいつも思うの
風を止めて欲しいと
てるてる坊主があるなら風も一緒に止めて
花びらを落とさないで

やがて風が吹き  雨が降り
花びらは落ちるだろう
でもその下から  小さな芽が出て
あたしを励ましてくれるだろう

いつもの道を  上を向きながら歩く
この景色を焼き付けようと
さえずる鳥の声も  ここであった思い出も
全て忘れたくない

やがて花びらは散り  この道を
桃色に染めるだろう
そして空になった小さな先から  新しい未来が始まる

季節をめぐる  風を感じて
暖かな夢を  胸に刻もう
その夢の中で  あたしはいつも
朽ちることのない  真実を見る

知らないうちに  時間は確かに流れて
道行く人の景色も変わる
でもその中でも  あたしは取り残されてるようで
その群れに混ざっていた

花のつぼみが  開くのを信じて
指折り数えて  いつも待ってた
だけどいつの間にか  終わりを告げて
咲いていた花は  青くなってた

季節はめぐって  あたしはここにいて
君との思い出を  思い出してる
季節は変わって   空は青くて
切れ目はないのに  夏が来る



Lyric&Music:はらだ

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